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【ムツゴロウのいのち万華鏡】なぜメスを受け入れないのか (1/7ページ)

2008.8.7 17:34
【ムツゴロウのいのち万華鏡】チンパンジーのチャーリーは、餌の穴から私の顔をやさしく撫でた。私を好いてくれたらしい=ザンビア・ヌドラ(ジェルミ・エンジェルさん提供)【ムツゴロウのいのち万華鏡】チンパンジーのチャーリーは、餌の穴から私の顔をやさしく撫でた。私を好いてくれたらしい=ザンビア・ヌドラ(ジェルミ・エンジェルさん提供)

 ■シーン1

 朝、普通に食事を済ました。気負いはなかった。客観的に見て、いのちがかかる作業をするのだが、緊張してはいなかった。

 ぶらりと、チンパンジーのチャーリーのケージへと向かう。朝日が、草や木の間で踊っていた。文明による汚れがまったくないので、葉の1枚ずつが光とたわむれ、生を謳歌(おうか)していた。チャーリー。13歳のオス。年下のメスと、同じケージに入れられている。メスは、盛んに求愛するが、彼はそれを受け入れることが出来ない。

 私は、いにしえのシルクロードを思い出している。亀茲(きじ)国の高貴な生まれ、クマラジュウ(鳩摩羅什、344〜413年、一説に350〜409年頃)。彼は若くして仏教を学び、清らかな人物だった。後にあの般若心経(はんにゃしんぎょう)などをサンスクリットから漢語に訳すのだが、あまりにも高名なため、中国の将軍に捕らえられて石牢にぶちこまれる。彼が守る清らかな戒律を憎んだ将軍は、若い美女を裸にし、同じ牢にほうりこんでしまう。

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【ムツゴロウのいのち万華鏡】チンパンジーのチャーリーは、餌の穴から私の顔をやさしく撫でた。私を好いてくれたらしい=ザンビア・ヌドラ(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】チンパンジー保護センターは、文明による汚れがない中でサルと人間の絆が結ばれていた=ザンビア・ヌドラ(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】ケージの戸が巻き上げられると、チャーリーが私の方に近づいてきた。そして一緒に森を散歩した=ザンビア・ヌドラ(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】チャーリーに愛の具体を教えたら帰国後、チンパンジー保護センター所長のデーブから「チャーリーの結婚」を知らされた=ザンビア・ヌドラ(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】森の中でチャーリーと向かい合い、「好きだ」と言って抱き合った。広場は“2人”だけの童話の空間となった=ザンビア・ヌドラ(ジェルミ・エンジェルさん提供)
【ムツゴロウのいのち万華鏡】緑豊かで高地が多いザンビア。フクちゃんを訪ねたら、デーブ夫妻やチャーリーに出会え、福が転がり込んだ=ザンビア・ヌドラ(ジェルミ・エンジェルさん提供)
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