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【人、瞬間(ひととき)】あの作品 草月流家元 勅使河原茜さん(48)(下) (2/2ページ)
ゴムを使って、前例のない作品づくりに挑んだ。植物のゴムの木ではなくて、ゴム素材。ごつごつした塊を作り、そこに黒く染めたゴムを塗りつけた。見た目は岩のようだが、質感はヌメッとしている。独特の不思議な空間が生まれた。
「私は冷たい感じのものよりは、何となくふくらみがあったりとか、直線よりは曲線だったりとか、そういうものに魅力を感じる」。そんな“自分らしさ”を斬新な手法で表現した。「充実感がありました。『作家って楽しそう』って思えた」。アーティストとしての第一歩だった。
いま、家元を継いで8年目。10月に伊豆・修善寺の老舗旅館で「花いけ」のライブを計画するなど、独自の創作活動を繰り広げる。
「最近になってようやく、やりたいこととやっていることが一致してきたと思えます。何かがぐっと固まってきた。私なりのやり方でいいんだって、自信がついたのかな。すっごく楽しんでます」(文 篠原知存)

