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【人】宇宙教育のNPO法人設立 的川泰宣さん (1/2ページ)
■「宇宙の魅力きっかけ 子供たち元気に」
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の一線を退いた今年6月、子供たちへの「宇宙教育」普及を目指し、指導者育成のNPO法人「子ども・宇宙・未来の会(KU−MA=クーマ))」を設立した。
「ロケットや宇宙飛行士、ブラックホールなど、宇宙の魅力をきっかけに、子供たちを元気にさせたい。ロケット開発とは違った意味での社会貢献です」
大人が中心のクーマ会員はセミナーや講演会で、宇宙に関する知識や子供たちとの接し方を身につける。その後、地域のリーダー格としてイベントや出前授業、宇宙少年団の活動などを引っ張り、子供たちと宇宙をつないでいく。
「JAXAにも教育部門はあるが、メンバーや予算不足で、年1万人の子供と接するのが精いっぱい。クーマの会員が全国に散らばれば、百万人の子供を相手にできる」
誰もが一度はあこがれる宇宙。月周回衛星「かぐや」や宇宙飛行士の話などは、理科に興味を持たせる格好の素材だ。無重力や無数の銀河、宇宙服などを通じ、スポーツや芸術をはじめとする幅広い世界に、子供たちを誘うこともできる。特に子供たちに伝えたいことは、命の大切さだ。
「悲惨な事件は後を絶たない。だが、宇宙誕生のビッグバン以来、137億年も続いた進化の果てに私たちがいる。このことを知れば、なぜ命が大切か理解してくれるはず」
クーマ立ち上げのため、約2000万円もの私財を投じた。豊富な知識と経験を買われ、再就職の誘いも多かったが首を横に振った。
「仲間と志を共有し、暗い世相を吹き飛ばしたい。これから、子供たちの心に新たな灯をともし続けます」(小野晋史)

