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「寺田屋」は再建かどうか 京都市が調査へ
幕末の「寺田屋事件」の舞台とされ、現在も旅館として続く「寺田屋」(京都市伏見区)が後に再建された建物の可能性があるとして、同市が事実確認の調査を始めたことが2日、分かった。旅館側は「当時のままの建物」とうたっているが、本物は維新前夜の「鳥羽伏見の戦い」で焼失したと専門家は指摘しており、市はすでに観光案内のホームページから寺田屋を削除した。
寺田屋は薩摩藩内の路線対立から藩士同士が切り合った文久2(1862)年の寺田屋事件の舞台となり、4年後に起きた坂本龍馬の暗殺未遂事件では入浴中だった旅館の養女、お龍(後の龍馬の妻)が裸のまま2階に駆け上がり、龍馬を逃した有名なエピソードがある。
今の建物には柱などには弾痕や切り合った際の刀傷などが残されており、観光客向けに館内で流している解説テープでも「維新の舞台となった当時の船宿そのまま」としている。
これに対して、建物東側の庭には寺田屋が過去にこの位置にあったことを示す「寺田屋遺址」と書かれた碑もあるほか、龍馬の史実を研究する専門家らは「多くの資料から現在の建物は明治後期に建てられたとされている」と指摘している。
このため、市は「真偽を確認する必要がある」と判断。寺田屋を現在経営する業者に問い合わせたところ、「幕末当時からの船宿と認識している。もし当時のものではないと判明した場合はすぐに是正する」との回答があったという。
市観光企画課は「もし観光客向けの説明と事実が異なるとすれば非常に遺憾。速やかに是正してもらう」としている。

