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【詩物語】啄木編(18)清浄(しょうじょう)
庭のそとを白き犬ゆけり。
ふりむきて、
犬を飼はむと妻にはかれる。
石川啄木は明治45(1912)年4月13日、永眠する。26歳と2カ月の生涯だった。
詩人・啄木について、親交のあった北原白秋はこうつづっている。
「啄木くらゐ嘘をつく人もなかった。(中略)さうした彼がその死ぬ二三年前より嘘をつかなくなった。真実になった。歌となった。おそろしい事である」
人間・啄木については、彼はどんなに貧困や病魔、絶望のふちに沈んでも、前を向き、明日を信じていたことを記しておきたい。啄木最後の歌集『悲しき玩具』が冒頭の作品で締めくくられているのはその一例だ。また、彼は最後の詩『飛行機』をこう結んでいる。
見よ、今日も、かの蒼空に
飛行機の高く飛べるを。
(文 関厚夫)
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『詩物語 啄木編』は本日で終了、『賢治編』が今月後半に始まります。また、当連載のもととなったSANKEI EXPRESSの『詩物語 啄木と賢治』が20日、出版(四六判、上製、432ページ、税込み定価1785円)されます(発売・扶桑社、発行・産経新聞出版)。

