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南極で宇宙医学研究 極限環境で人体への影響探る (1/2ページ)
宇宙と南極を連携させたユニークな医学研究が動き出す。国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在用に開発された国産の医療・健康器具を南極に運び、昭和基地で効果を検証する試みだ。来年から日本人のISS長期滞在が始まるのを機に、日本独自の宇宙医学研究を強化するのが狙い。早ければ年内に出発する第50次南極観測隊が一部研究を始める。
この試みは、医師で宇宙飛行士の向井千秋さん(56)らが提案。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と南極観測隊が共同で実施する。
地球を周回するISSでは45分ごとに昼夜が逆転し、閉鎖空間に長期間滞在する飛行士は心身のストレスを受けやすい。南極も白夜が1年のうち約2カ月に及び、隊員は過酷な気候条件のなかで長期間過ごすなど、極限環境としての共通点がある。
ISSでは若田光一さん(45)が来年2月から長期滞在を始めるが、日本は米国やロシアと比べて飛行士の健康管理に必要な医学データが乏しい。向井さんは「昭和基地を宇宙の模擬環境として利用すれば、多くのデータが集まる。日本の存在感を高め、将来の月面活動にも生かしたい」と構想を打ち出した。