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【主張】火星探査機 水の次は生命発見に期待

2008.8.17 02:48
このニュースのトピックス主張

 火星の北極に近い地点で目下、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「フェニックス」が赤い土壌の分析中だ。

 昨年8月に打ち上げられて今年5月に着陸し、7月末には地表面の5センチ下からロボットアームで掘り出した土を、搭載している分析装置で調べ、水が含まれていることの確認を終えている。

 凍ってはいるが、やはり火星には水があったのだ。これまでに行われた他の探査機による地形の観測などから、過去の火星には現在の地球と同じく液体の水が蓄えられ、大きな川が海に注いでいたらしい、と考えられてきた。

 間接的なデータでほぼ確実だった水の存在が、直接的な分析によって確定したことの意味は大きい。膨大な量の水は消えてしまったが、その一部が地面の下に氷の形で保存されていたのだ。

 米国は将来、火星への有人飛行に乗り出そうとしている。水からは呼吸用の酸素も取り出せる。壮大な計画に向けての大きなプラス材料となるはずだ。

 そして、水は、さらに大きな問題を提起している。水があったのなら、火星にも生命が存在していたのではないかという期待がわいてくるからだ。

 ひょっとすると、今回の場所には細菌のような単純な生物が土中で眠っているかもしれない。12年前には火星から飛来した隕石(いんせき)から細菌に似た微生物の化石が発見されたとの報告もなされている。

 フェニックスは、こうした期待や疑問にも答えようとしている。有機物の分子が検出されたり、他の証拠が見つかったりすれば火星の生命は現実味を増してくる。

 NASAが、今回の分析をもとに火星の生命に関する発表をする可能性もありそうで楽しみだ。

 地球の生命がどのようにして誕生したのかは、わかっていない。地球の原始の海で偶然生まれたのか、あるいは宇宙から運ばれてきたのだろうか。

 火星で生命そのものや、その痕跡などが見つかればヒトを含む地球上の生命の起源に光があたる。「われわれはどこから来たのか。われわれは何者か…」という永遠の謎に対する答えの糸口がつかめるかもしれない。この夏休み、そうしたことを考えてみたい。

 日本の宇宙航空研究開発機構も火星探査をしてはどうか。米露欧の計画はめじろ押しである。難度は高いが、腕の見せどころだ。

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