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未盗掘石室から馬具や銀の指輪出土 桜井の風呂坊5号墳
このニュースのトピックス:歴史・考古学
奈良県桜井市阿部の丘陵上に築かれた風呂坊5号墳(6世紀前半、直径15〜20メートル)の横穴式石室から、金銅製の豪華な馬具や渡来人特有の銀の指輪などが見つかり、市教育委員会が7日発表した。後世の盗掘を受けておらず、副葬品が埋葬当初の状態で見つかるのは珍しい。この地域は6世紀ごろ、欽明天皇など歴代天皇が宮殿を築いたとされ、大陸の最新技術をもたらした大和政権直属の渡来系集団の墓の可能性が高いという。
石室は全長6.3メートル、幅2.1メートル。遺体や副葬品が安置された床面は築造当時の状態で残っていた。床には、木棺に使われた長さ20〜30センチのくぎが40本以上、長方形に並んだ状態で見つかり、配列から2基の木棺が東西に置かれていたことが判明。木棺は長さ2メートル、幅80センチと推定されている。
副葬品は西棺に多く、銀製のイヤリング2点や指輪3点、金銅製のかんざし2点などが出土。木棺近くでは、楕円(だえん)形の飾り板のある金銅製のくつわや鞍(くら)金具などの馬具がほぼ完全な形で見つかり、当初は金色だったとみられている。
桜井市教委の福辻淳主任は「渡来系集団が宮のおひざもとで生産活動を行い、政権から馬具が与えられたのではないか」と話す。現地説明会はないが、遺物は9、10両日と13〜15日に同市芝の市立埋蔵文化財センターで公開される。

