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【断 潮匡人】民主党が国会に出席する理由
このニュースのトピックス:コラム・断
「臨時国会で早期解散に追い込む」と題した7月28日付産経朝刊の本文16行の記事を読んで驚いた。民主党の小沢一郎代表が前日の記者会見でその考えを明らかにしたという。
しょせん、政治は権力闘争である。野党である民主党が「早期解散に追い込む」のは当然である。私が驚いたのは次の部分だ。
「国会審議に応じるかどうかについては『国民生活第一の考え方に立って国会論戦に臨むことに変わりない』と述べ、通常国会での福田康夫首相問責決議可決にこだわらず、柔軟に対応する考えを示唆した」
まるで納得できない。「問責決議可決にこだわらず、柔軟に対応する考え」とは、どのような考えなのか。
民主党は6月11日に首相問責決議を参議院で可決させた。その上で「衆議院での不信任決議に当たる」「問責された首相の下で国会審議には応じられない」と主張。実際に、通常国会が閉幕するまでの10日間、一部の審議を除き、衆参両院で国会審議を拒否した。
にもかかわらず、なぜ国会審議に応じるのか。「国民生活第一の考え方に立って」というが、それは通常国会前から一貫した民主党の主張であり公約である。
「問責決議可決にこだわらず」というが、こだわったのは、他ならぬ民主党である。
それとも通常国会は審議拒否しても、臨時国会なら「柔軟に対応」できるのか。
小沢代表の豪腕はいつから軟弱な細腕に変わったのか。(評論家)