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【科学】ISSに日本の宇宙実験室 星出彰彦さん、夢のフライト (1/2ページ)
■「きぼう」膨らむ14日間
「行ってきます!」
6月1日(日本時間)、米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センター(フロリダ州)。スペースシャトル「ディスカバリー」に乗り込むため宿舎を出た星出さんは、専用車「アストロバン」の前で、報道陣に手を振った。
4時間後、定刻にエンジン点火。パリパリパリ…と空気を切り裂き、星出さんら7人を乗せたディスカバリーは大気圏を飛び出した。「エンジンが止まった瞬間、体がぷかぷか浮いた。“これが無重力か、本当に来たんだ”と宇宙を実感した」
ISS到着翌日の飛行4日目。起床時には、中学高校時代の同級生が製作した応援歌が地上から送信された。「素晴らしい曲をありがとう。今日は日本のきぼうを取り付けるエキサイティングな日です」
実験室設置。ISSのロボットアームを日本人として初めて操作し、大型バスほどの実験室をシャトルの貨物室から取り出した。10センチの誤差も許されない。「予期せぬ動きをしたときは、訓練で培った技能でカバーできた」と難作業を振り返った。
「日本の文化を盛り込もう」と「きぼう」と染め抜かれたのれんを入り口に掲げ実験室内へ。「日本の宇宙開発が新たな一歩を踏み出します。今は空っぽですが、夢が詰まっています。きぼうモジュール、オープン」と宣言した。
室内では「宇宙実験&宇宙飛行士募集!」と自筆のメッセージを広げて地上にアピール。その効果もあってか、宇宙航空研究開発機構の飛行士募集は、過去最多の応募者を記録した。
その後も、3月に土井隆雄さん(53)が仮設置した船内保管室の移設などを実施。きぼうの約8割を完成させ、8月からの実験開始の準備を整えた。
宇宙日本食、宇宙普段着、そして“日本の家”。「これで衣食住がすべてそろった。きぼう本来の目的である実験を通じて、新材料開発や環境保全などに役立ててほしい」と期待をこめる。
「無重力で動き回る自由さや、地球の美しさはたまらない。オーロラも見ることができた」。宇宙での生活を満喫し、11日にISSを退室するときは、「もう帰っちゃうのか、と残念だった」という。
15日、帰還直後の会見では「地上からも助けてもらい、すべてがうまくいった。今度はISSで長期滞在をしたい」。
25日の会見では「人間には適応力がある。宇宙は誰でも行ける場所だと実感した」と話し、「月へ行くことも視野に入れています」と意欲をみせた。





