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【風間正人のSports@Biz】消えゆく巨大五輪、最後の花火 割に合わない北京大会 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:聖火リレー
「生きて帰れれば、本望です」と言って北京に旅立った記者は、伸び放題のひげ面で帰国した。日焼けしているのにやつれたという風体で、他の記者たちも無事、戻った。
祭りは終わった。どんな五輪も、始まってしまえば超人たちの離れ業と快記録にすべての人がどよめく。英紙インディペンデントは、そんな五輪を「サーカス」と呼び、俳優の寺田農さんは「ごった煮の大運動会」と称した。
驚異的走力で世界中を驚かせた陸上男子短距離のウサイン・ボルト(ジャマイカ)、「8冠」という新たな伝説をうち立てた競泳のマイケル・フェルプス(米国)。北京は確かに偉大な超人たちを生み出し、日本の北島康介やソフトボールの上野由岐子らも五輪史を飾る活躍を見せた。
「生きて帰れれば」と悲壮な覚悟を秘めた記者団も戸惑うことはあっても不快な思いはしなかった。日本からの水と食料が税関を通らず無駄に終わったり、フロントまで歩いて10分、15分とかかるコテージ風ホテルに悩まされたりしたが、徹底したマナー教育による膨大なボランティアの過剰すぎる笑顔とサービスを浴びるように受けた。いかにも不慣れな対応だったようだが、非難されることではない。
だが、閉会後、集計されつつあるデータなどからは、別な一面も見えてくる。

