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【清水満のSPORTSマインド】采配より見事な“すり替え戦術” (1/2ページ)

2008.8.26 16:40
このニュースのトピックスダルビッシュ有

 米国“ドリーム・チーム”がバスケットボールの金メダルを奪回した。NBAのスター軍団を率いるなら誰にでもできる…わけではない。4年前のアテネ、2年前の世界選手権でスター軍団は3位、崩壊しかけていた。

 “影”に徹した指揮官がいた。マイク・シャシェフスキー。通称“コーチK”。デューク大の現役指揮官、アマチュアである。デューク大を全米選手権出場の常連校に育て上げ、3度の全米王者に輝かせたコーチKは、自らの戦略を押しつけるのでなく、毎年、入れ替わる選手の資質にあったチーム戦略を作り上げ、王国を築いた。その“眼力”に米国は託した。

 「その日の調子も含めて選手の能力をいかに引き出すか」と、得点力のあるブライアント(レーカーズ)、ジェームズ(キャバリアーズ)ら“わがまま軍団”を束ねた管理能力に頭が下がる。

 指揮官に求められるものとは…。「監督の判断ひとつで状況は変わる。選手がミスしたら使ったオレが悪い。選手が活躍したら選手が称賛されるべきなんだ」とは、故藤田元司元巨人監督の言葉である。通算7年間で4度リーグ優勝、2度の日本一に輝いた主役は、やはり選手であった。

 その点、星野監督は目立った。先頭に立って鼓舞する姿勢はいいが、明らかに調子が落ち、戦列を離れていた選手を選出して「オレが直す」と豪語した。そこに選手の姿が見えない。

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