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【奥運(オリンピック).com】(31)世界公園で疑似民主を体験!?
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五輪期間中、陳情者らが五輪のお祭りムードを妨害しないようにと、北京五輪組織委員会はデモ・抗議活動を行う場所として市内3カ所の公園を指定した。そのひとつが世界の名所旧跡や著名な建築物のミニチュアモデルを集めたテーマパーク「世界公園」(豊台区)だ。65元(1元=約15円)の入場料で世界旅行を疑似体験できる。
中国がデモ指定地区を設けたのは、1995年に北京で開催された世界女性会議以来。13年前は外国の人権擁護団体のデモのために郊外の山間部に運動場が用意された。今回は社会や地方政府に不満を募らせる中国人の陳情者らが対象のようだ。環球時報(24日付)などはこの措置を、中国が五輪招致の際に約束した人権状況の改善と民主化進歩の具現である、と高く評価した。
先日、その世界公園を訪れた。ひょっとしてミニ・エッフェル塔の近くに直訴村でもできたか、と期待したが、園内は普段と変わりなく、家族づれがのんびり遊んでいた。「陳情者を見かけたか?」と聞いても皆、首を振る。ある観光客が言った。
「見かけても誰も本物とは思わないんじゃないか」
観光客は、ロンドンのハイドパークの一角にあり人々が自説を論じるスピーカーズ・コーナーのセットが新しくできたのだ、とでも思うかもしれない。「民主化進歩の具現」が、世界公園のミニチュアセット並みの疑似体験で終わってしまうような気もする。(福島香織)



