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【法廷から】強盗殺人全面否認のワケは… (1/5ページ)
このニュースのトピックス:強盗事件
無罪を主張する被告に検察官が「あなた、事件の犯人ですか?」と問い、被告は「もちろん、違います」…。そんな珍妙なやりとりが大阪地裁の法廷で延々と繰り広げられた。
大阪市中央区の弁護士事務所で昨年9月、事務員の木内正子さん=当時(68)=が殺害された事件。強盗殺人と建造物侵入の罪に問われた無職、飯田徹被告(62)の公判である。
飯田被告は事件の4日後に警察に出頭、数々の物証も存在する。いわゆる「固い事件」だ。
が、飯田被告は逮捕4日後から全面否認に転じ、公判でも「すべての証拠が警察によるでっち上げだ」と否認した。破綻(はたん)寸前にも思える無罪の主張だが、法廷では自信に満ちた態度を見せ、のらりくらりとした供述からときに余裕さえ感じさせる飯田被告。強固な物証に対する否認の中身とは−。
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9月5日から大阪地裁で始まった公判は12日までに計5回の集中審理が行われた。
事件発生から約1年。出廷した飯田被告は丸刈りに近い短髪で、みけんには細かいしわを刻み、やや神経質な印象を与える。初公判で、飯田被告は起訴事実を全面否認した。
被告「私はそういうことは一切知りません。無実です」
裁判長「この場所に行ったこともないということですか」
被告「はい」
起訴状などによると、飯田被告は家を出た母親が自宅の1000万円を持ち逃げしたと思い込み、母親の居所を探すため、昨年9月10日午前10時ごろ、母親が身を隠すために相談していた弁護士の事務所に侵入。木内さんの後頭部を鉄製のくぎ抜きハンマーで数十回殴って殺害し、住所録が書かれたノートや封筒、商品券数十枚を奪った。