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【法廷から】痴漢無罪、映画「それでもボクはやってない」がヒント!? (1/3ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
満員電車の中で突然、近くの女性から「痴漢です」と訴えられる。まるで身に覚えがない。どうすれば、やっていないことを証明できるのか…。
大阪地裁で1日、判決公判が開かれた痴漢事件の裁判。大阪府迷惑防止条例違反罪に問われた兵庫県内の男性会社員(31)に、「確たる証拠がない」として無罪が言い渡された。
被害者は面識のない女子高校生2人。被害証言はそれぞれ具体的で、大筋で一致もしている。ただ、第三者の決定的な目撃証言や、手の平に残る繊維片などの物証はない。
捜査・公判段階を通じて一貫して否認、無実を主張した男性は、同時刻の電車内で実施した再現実験を収録したDVDを証拠として提出した。ヒントになったのは、痴漢冤罪(えんざい)を訴える男性の実話を描いた映画「それでもボクはやってない」(周防正行監督)の原作本だった。
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男性は通勤中の昨年5月28日朝、JR大阪環状線の車内で当時17歳の女子高生の胸をひじで触り、当時15歳の女子高生の下半身を後ろから手で触ったとして、起訴された。
男性は逮捕直後から「私はやってない」と否認、約2週間勾留された。「うそをついて認めてしまおう」と何度も思ったが、信じてくれている家族のことを考え、否認を貫いた。
「無実であることを裁判官に訴える方法はないか」 男性は勾留中、妻に頼んで、痴漢冤罪裁判で無罪となった人たちの著書や映画「それでもボクはやってない」の原作本を読み込んだという。
そして保釈後、原作本に描かれていた再現実験を自ら試みたのだ。
弁護人のほかに学生時代の友人らが協力を買って出た。同時刻のJR大阪環状線の電車内、さらに電車内に見立てた室内で実験を行い、DVDに収録した。