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【法廷から】希望を失った横顔 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
車のフロントガラスを割った上、家の窓ガラスまで壊したとして、器物損壊の罪に問われた男性被告(48)の初公判を29日、東京地裁で傍聴した。上下黒のジャージー姿で、背中を丸めながら入廷した被告は、形容しがたい疲労感を漂わせていた。
起訴状によると、被告は平成20年7月1日午後8時15分ごろ、東京都足立区の駐車場で、乗用車のフロントガラスに石を投げて壊すなどした。罪状認否で被告は起訴事実を認めた。
検察側の冒頭陳述などによると、被告は中学校を卒業後、左官などをして働いていたが、犯行時は無職。公園に寝泊まりする生活をしていた。3年前から酒を飲んでは、車のガラスを割って逃げる行為を繰り返した。
弁護人「中学卒業後、高校へ行かなかった理由は何ですか」
被告「…」
被告の声はか細くかすれていて、聞き取りづらかった。裁判官は書記官に証言台のマイクを被告の口元近くに移動するように命じた。
弁護人「5人きょうだいということで、金がなかったという事情があった?」
被告「はい。そうです」
弁護人「家庭の収入が少なかった?」
被告「そうです。はい」
犯行当日、被告は実の姉に金を無心し、日本酒を買って、駐車場で飲んでいた。
弁護人「○○(姉の名前)から、どれくらいの頻度で金をもらっていた?」
被告「週に3回くらい。1日1000円」
弁護人「姉の職場に行って『金をください』と要求した?」
被告「はい」
弁護人「快く応じてくれた?」
被告「よくないですね」