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【法廷から】「覚醒剤はだめだけど、麻薬はいい」 薬物への甘い認識 (1/3ページ)
路上で麻薬の「ケタミン」を所持していたとして、麻薬等取締法違反の罪に問われた男性被告(24)の初公判を22日、東京地裁で傍聴した。
起訴状によると、被告は6月15日、東京都江東区有明の路上で、ケタミンの粉末約0・08グラムを所持していた。
ケタミンは麻酔作用があるため、医薬品として使用されていたが、粉末を口や鼻から吸うと幻覚症状が得られることから、昨年1月1日から麻薬として取締の対象になった。俗称で「スペシャルK」「カット」などと呼ばれ、クラブなどに出入りする若者らに乱用されているという。
黒のスーツと白シャツ姿の被告。長い茶髪から受ける印象は、今時の“ホスト系”の若者といったところ。被告は起訴事実を「間違いありません」と認めた。
検察側の冒頭陳述によると、被告は、クラブに通っているうちに、大麻を使用し始め、ほかの違法薬物にも興味を持ったという。犯行前の6月1日に、日ごろ通っているクラブのトイレでケタミンを拾って保管。犯行当日、靴下の中に大麻とケタミンを隠して、交際中の彼女と乗用車でクラブに向かっていたが、警察の検問にあい、犯行が発覚したという。所持していた大麻は微量だったため、大麻取締法違反では立件されなかった。
検察側が証拠として提出した供述調書によると、被告は取り調べの中で「クラブのトイレに入ったら、白い粉末が入った袋が落ちていた。きっとケタミンか覚醒(かくせい)剤だろうと思い、『ラッキー』という気持ちでポケットにしまった」と、犯行に至る経緯を説明している。
検察官による証拠の説明が終わり、被告の母が弁護側の情状証人として出廷した。被告は、母親の姿を目の当たりにすると、さすがに顔を手で覆い、涙を流し始めた。被告の母は弁護人や検察官、裁判官の前で、被告の更生のためしっかりと監督していくことを約束。証人尋問は短時間で終了した。