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【君たちのために 元家裁判事のつぶやき】(52)「反省」を表現するために (1/2ページ)
本当は、事前に被害者に連絡を取って、「加害少年の親に電話番号を教えてよいですか」と尋ね、承諾を得るべきである。実際に、審判廷に少年親子を待たせておいて、裁判官自ら被害者に電話をしてみた。するとたくさん質問を受けた。それに全部答えていると1時間もかかった。
ひったくりの加害少年に関する質問は、「その少年は何をしている子か。なぜ私を狙ったのか。奪ったかばんをどこに捨てたのか。どういう経過で捕まったのか。他にも事件をたくさんしているのか。事件当時どんな毎日を送っていたのか。自分が行ってきたことについて、反省しているのか」などであった。
その親に関する質問は、「なぜ子どもが非行に走るのを止められなかったのか。現在は子どもに対するコントロール力を回復しているのか。社会常識をわきまえた人物なのか」などであった。
とくに質問はなく、「加害少年の親の電話を教えてください。少し話をして人柄を確認します」という人もいた。
裁判官として被害者に電話してみて分かったのは、被害者には「子を非行に走らせた親に対する不信感というか不安感」があるということであった。
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