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【君たちのために 元家裁判事のつぶやき】(50)被害者の言葉は本当に重い (1/2ページ)

2008.8.10 16:26
このニュースのトピックス倒産・破綻

 少年事件を担当する裁判官が自ら、少年や親に、被害者に謝罪するよう勧めればよいのだと気付いた私は、以来すべての審判(月間約60件)について、そうすることにした。

 被害者に対する連絡先も教えてもらっていないケースが多かったが、コンビニでの万引のように、被害者が分かっていて、少なくとも親は1度謝っているようなケースもあり、状況はいろいろだが、とにかくすべてのケースについて、審判の席で、まず被害者の供述調書を読んで聞かせた。

 被害者の供述調書は、昔は、被害事実を淡々と語り、加害者に対する厳罰要求で締めくくるという型通りのものが多く読み応えが乏しかったが、年々内容が豊かになりつつあった。

 コンビニの万引でも《以前は親か学校の先生に来てもらい、商品の買い取りで済ませていたが、段々被害が増え、倒産の心配が出てきたので警察へ通報する方針に変えた。しかし、逮捕された少年が逆恨みして、本人や仲間が店を襲撃しないか、とても不安な気持ちでいる。万引以上に困っているのが、入り口付近に不良少年がたまっていること。客足が遠ざかるが、手の打ちようがない》というようなことが書かれていたりする。

 それを初めて知った少年が「逆恨みの気持ちは全然ありません。コンビニの入り口でたまるのは、今後止めるよう友達に言います」などと発言する。

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