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【法廷から】部下の女性へのセクハラ行為の代償は? (1/2ページ)

2008.7.29 10:58
このニュースのトピックス法廷から

 部下の女性にディープキスをしたとして、強制わいせつの罪に問われた男性被告(57)の初公判を28日、東京地裁で傍聴した。

 被告は既に釈放されており、グレーのスーツに薄い青色のネクタイを締めていた。犯行時は公務員だったといい、どこにでもいそうな中年のサラリーマンに見えた。

 起訴状によると、被告は平成19年11月21日午後10時30分ごろ、東京・西新宿の路上で、部下の女性=当時(33)=の頭部をつかみ、キスをした上、口の中に舌を入れた。罪状認否で被告は、起訴事実を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、被告と被害者は18年4月の配置換えで上司と部下の関係になった。犯行当日、飲み会が終了し、被害者が自転車で帰ろうとしたところ、被告はスーツを頭までかぶって被害者に接近。犯行に及んだ。

 弁護人「事件の記憶はある?」

 被告「深酔いしていて、自覚がない行動だった。警察や検察の取り調べで、そういうことがあったと思い至った」

 被告は16年4月から、部下が(酒で)失態を繰り返すことに責任を感じ、酒を飲むのをやめていたという。

 弁護人「久しぶりに飲んだ?」

 被告「はい」

 弁護人「被害者には性的関心を持っていた?」

 被告「いいえ」

 弁護人「誰がどんな被害を受けたと思う?」

 被告「被害者から見れば、上司からこんなことをされた。組織への不信を抱かせた」

 弁護士を通じて、被告は被害者に30万円の慰謝料を支払おうとしたが、拒否されたという。

 弁護人「被害者が拒否したのはどうしてと思う?」

 被告「受けた精神的問題(苦痛)が癒えなかった」

 弁護人「大変なことをしたと自覚している?」

 被告「はい」

 被告は3カ月の停職処分を受けたが、退職届を提出した。

 弁護人「停職の後に退職したのはなぜ?」

 被告「組織に不信を与えたおわびの気持ちからです」

 一方、検察官は被害者を標的にした理由を問い詰めた。

 検察官「飲み会に被害者以外に女性はいましたか」

 被告「他に2人いました」

 検察官「なぜ被害者を選んだのですか」

 被告「覚えていません」

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