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【法廷から】DV夫をついに刺殺した妻のワケ… (1/3ページ)
15年に及ぶ夫からのドメスティックバイオレンス(DV)に耐え続けた妻は、なぜ突然暴発したのか。
大阪府内の自宅で30代の夫を刺殺したとして殺人罪に問われ、大阪地裁で22日に開かれた30代の女の初公判を傍聴した。
女は容疑を認めていた捜査段階の供述を一転させ、罪状認否で「殺すつもりはなかった」と殺意を否認。ナイフを取り出し夫を刺した間の記憶がなく、殺害当時のことについては「わからない」とあいまいな返答を繰り返した。
公判では殴るけるのDVだけでなく、娘に対する夫の「性的虐待」の存在も明らかになった。しかし、女は恐怖や怒りを訴えながらも「悪い人ではなかった」と、いまなお夫をかばう姿勢までみせて…。
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この日、女は黒いスーツの上下姿で出廷。ポニーテールにした先端部分だけ茶髪が残り、長い拘置所生活をうかがわせる。
起訴状によると、女は昨年秋、自宅で夫に顔面などを殴打されたことに腹を立てて口論となり、台所にあった果物ナイフ(刃渡り14センチ)で夫の左胸を刺して殺害した。
検察側は冒頭陳述で犯行の背景を説明した。
互いに離婚経験がある2人は平成4年に結婚。女と前夫との間にできた幼い娘を引き取り、夫と養子縁組した。夫は結婚後まもなく酒を飲むたびに女にだけでなく、娘にもしつけと称して暴力を振るうようになった。
夫はまじめに働こうとせず、生活は困窮。このため事件の1年前に女は自宅近くの店舗を借り、飲食店を始めた。最初こそ夫も手伝ったが、次第に店の酒を飲むだけで、消費者金融での借金が膨らみ店の経営も行き詰まったという。
一方、弁護側は、事件当日は娘の留守中に暴力が始まり、娘が帰宅すればまた2人とも殴られ、殺されることを恐れるあまり犯行にいたった「過剰防衛」と主張。娘にも暴力を振るい、4年前には性交を強要したことを明らかにした。