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【マンホール増水事故】見えない濁流襲う 呼びかけに返答なし (1/2ページ)
このニュースのトピックス:自然災害
マンホールの下は一瞬で濁流にのまれた。5日、東京・雑司が谷で下水道工事中の作業員が流され、1人が死亡、4人が行方不明となった事故。当時、現場の雨はまだ本降りになる直前で、作業員らが撤収しようとしている矢先、地下に集まった雨水が“見えない濁流”となって一気に襲いかかったという。7月には神戸市の都賀川で子供ら5人が濁流にのまれ亡くなる事故があったばかり。短時間に想定を超えた降水量を記録する豪雨が都市災害の盲点として浮かんできた。
「最初、何が起こったかまったく分からなかった」と話すのは現場前で生花店を営む男性(63)。男性は午前11時15分ごろ、地上の作業員がマンホール内へ「上がれよ。上がれ」と呼びかけるのを聞いた。ちょうど雨がパラパラと降り始めたころだった。「おー」とマンホール内から返事の声が聞こえ、切迫した雰囲気はなかったという。
だが、まもなくマンホールの中から、びしょぬれの作業員がはい出てきて事態は一変した。顔面蒼白(そうはく)で下半身は下着姿だった。「まだ中にいる」。縄ばしごをつかんで仲間を助けに戻ろうとしたが、警備員に押しとどめられた。

