ニュース: 事件 RSS feed
【疑惑の濁流】麻生首相との交友も 医療機器汚職の贈賄・女社長の「政官界人脈」 (1/5ページ)
「彼女がすべてを話したら、政官界はぐちゃぐちゃになる」。警視庁幹部がこう話す「彼女」とは、医療機器販売会社「ヤマト樹脂光学」(東京、破産手続き中)元社長の久保村広子容疑者(74)だ。眼科用医療機器納入をめぐる汚職事件で贈賄容疑者として逮捕され、眼科医との濃密な癒着があぶり出された。贈り物の箱に現金。高級料亭で接待…。その“商法”を支えた華麗な人脈は医師を超えて政官界にまで広がり、麻生太郎首相も含まれていた。眼科医を次々と籠絡した女社長の政官界人脈とは−。
口固い女社長
「公立、私立を問わず、ヤマト社の丸抱えだった医者は数え切れない。『きれいごとだけではやっていけない』が口癖だった久保村さんの号令のもと、接待や現金攻勢のすさまじさで有名だった」
医療関係者は「ヤマト商法」についてこう証言した。
その一端が警視庁捜査2課の捜査で明らかになった。久保村容疑者の逮捕容疑はこうだ。
久保村容疑者は平成18年1月から19年4月にかけ、国立身体障害者リハビリテーションセンター病院(埼玉県所沢市)の医療機器の発注情報を漏らすなどの便宜を図ってもらった謝礼として、同病院元第3機能回復訓練部長の簗島(やなしま)謙次被告(63)=収賄罪で起訴=に、13回にわたり計195万円のわいろを渡した。
17年1月から19年7月の間には、防衛医科大学校と同大病院(ともに所沢市)の医療機器について同様の便宜を図ってもらった謝礼として、同大教授で同大病院眼科部長の西川真平容疑者(49)=収賄容疑で逮捕=に、4回にわたり計260万円のわいろを渡した。
「久保村容疑者は調べに意外なほど口が堅い。わいろでのし上がった人だけに、しゃべったときの影響を考えているのではないか」
警視庁幹部は久保村容疑者の取り調べの姿勢についてこう指摘する。久保村容疑者は逮捕容疑については認めているものの、そのほかについては口が重いらしい。



