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【衝撃事件の核心】どこで歯車が狂ったのか…40男の転落人生 大阪ミナミの個室ビデオ店放火事件 (1/2ページ)
「生きていくのが嫌になった」。大阪市浪速区の個室ビデオ店「試写室キャッツなんば店」が放火され15人が死亡した事件で、逮捕された男はこう語った。ここ数年は定職に就かず、自宅マンション周辺を上半身裸で徘徊(はいかい)する姿が目撃されていたが、十数年前までは大手電機メーカーに勤務し、一戸建てを持つマイホームパパだった。離婚、退職、ギャンブル。家族は次々と男の元を去った。平穏な人生はどこで歯車が狂ったのか。
殺人や現住建造物等放火容疑で逮捕されたのは、大阪府東大阪市加納、無職、小川和弘容疑者(46)。元の勤務先は大手電機メーカー。スーツ姿で出勤、決まった時間に帰宅していたという。平成2年には大阪府門真市内の3階建てのマイホームを購入。妻や幼い長男と住み始め、間もなく長女も誕生した。
長男とキャッチボールをする姿がたびたびみられるなど、幸せそうな家庭だった。近所に住む20代の女性は「いつもにこっと笑ってくれる優しいおっちゃんだった」と振り返る。
しかし、やがて小川容疑者が妻を怒鳴る声が近隣に響くようになった。近所の子供が遊んでいると「ここで遊ぶな」と執拗(しつよう)にしかりつけることも。近所の人たちも妻に同情して小川容疑者を避けるようになり、本人も無口になっていった。
競馬やパチンコなどギャンブル好き。借金を重ね、やがて数百万円にふくれあがったという。
4年ごろ、妻と離婚。妻は長女を連れて家を出た。府内に住む母親を迎えて長男とともに3人で生活を始めると、怒鳴る対象は母親と長男となった。近所の主婦は「息子がよく怒られて家の外に出されていた。息子は『はい、はい』と固い表情で返事していた」と話す。
勤務先が希望退職者を募った13年、小川容疑者も退職。その後は警備員などの職を転々としたという。スーツ姿から作業服姿に代わり、整えていた髪形はぼさぼさになった。












