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【疑惑の濁流】教員、警察官、県職…横行する議員口利き 大分事件の端緒は「金券ショップ」だった (3/4ページ)
地元紙幹部も依頼、不正合格の女性教諭は職を辞し…
大分では看過できないスキャンダルも発覚した。地元紙「大分合同新聞」の事業局幹部社員(52)が昨年、小学校教員採用試験を受けた自分の長女を「よろしく」と大分市教委部長に頼んでいたことが明らかになったのだ。
同社によると、幹部社員は18年10月のパーティーで会った大分市教委部長との雑談で、自分の長女が採用試験を受けていると話したところ「1次(試験)を通ったら声を掛けてください」と言われた。1次試験を通った後、この部長を訪ね「よろしくお願いします」と頼んだという。長女は合格し、幹部社員は5000円相当の歳暮を部長に贈った。
大分合同新聞は「編集局の取材によると、県警が押収した資料では、幹部社員の長女の得点が約60点加点されたとなっている」としている。
汚職追及の先頭に立っていた地元マスコミのスキャンダルが発覚するなか、父である大分県教委元義務教育課参事、矢野哲郎被告(52)がワイロを使って合格・採用を県教委首脳部に働きかけていた長女(23)が辞職届を提出した。
長女は佐伯市内の小学校に教諭として勤務していたが、辞職届には「不正は知らなかったが、責任の一端を感じている」と書かれていたという。一連の事件で、不正合格が明らかになった教員の辞職は初めてだった。
矢野被告の長女の辞職届にはこうも書かれていた。
「事態の沈静化と教職員に対する信頼回復を望む」
終わりの見えない汚職捜査…その端緒は
大分県の教員採用をめぐる汚職事件ではこれまで5人が逮捕・起訴されている。
平成18年の採用試験で商品券の授受があったとして、収賄罪で起訴されたのは、県教育委員会ナンバー2の元教育審議監、二宮政人被告(61)と、元義務教育課参事、江藤勝由被告(52)。贈賄罪で起訴されたのは、元同課参事の矢野哲郎被告と、妻で小学校教頭のかおる被告(50)。
起訴状によると、二宮、江藤両被告は18年の採用試験で、同年9月から10月にかけ、矢野被告の長女を合格させた謝礼として、それぞれ100万円分の商品券を受け取った。江藤被告は19年の採用試験でも元小学校校長、浅利幾美被告(52)=贈賄罪で起訴=から現金と商品券を受け取ったとして既に収賄罪で起訴されている。
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