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【疑惑の濁流】豪邸、愛人、豪華墓…丸紅悪用詐欺で溶けた「400億の使途」 (1/4ページ)
4億円の豪邸。7000万円の愛人用マンション。そして「墓」に5000万円−。総合商社「丸紅」の偽造書類が悪用され、400億円以上が消えてしまった架空投資詐欺事件。主犯の医療コンサルティング会社「アスクレピオス」元社長の斎藤栄功(しげのり)容疑者(46)=詐欺の疑いで再逮捕=は、1500億円を超えるまで貪欲に集金を続け、儲けを欲望のおもむくまま使っていた。「医術の神=アスクレピオス」を社名に冠した斎藤容疑者だが、その実態は神をも恐れぬ“俗物”でしかなかった。(森浩、川畑仁志)
かつての「盟友」も今や昔…罪をなすり付け合う2人
事件は、斎藤容疑者に加え、元丸紅担当課長でアスクレ社の親会社である医薬品開発会社「LTTバイオファーマ」元社長、山中譲容疑者(35)=同=の“蜜月関係”によって引き起こされていた。
ところが……。
「山中容疑者から誘われ、巻き込まれた」
「斎藤容疑者が持ちかけてきた。偽造の書類を作ったのは斎藤容疑者の指示だった」
2人は警視庁捜査2課の調べに、互いに罪をなすりつけ合うような供述をしているというのだ。
斎藤容疑者らは「病院再生事業に投資すれば収益が得られる」として「アスクレピオス」が、丸紅との架空の共同事業を装って投資を勧誘。丸紅が元本と利息を保証するかのような文書を偽造したほか、部外者に丸紅の“偽部長”を演じさせるなどして、投資家を信用させ、米大手証券「リーマン・ブラザーズ」などから計1580億円を集めていた。
その主役、斎藤容疑者は中央大学を卒業後、山一証券に入社。以降、複数の証券会社を渡り歩いた。三田証券に勤務した際には、病院の診療報酬を担保にして融資をする事業を展開するなど、医療ビジネスには縁があった。
丸紅メディカル事業部(現ライフケアビジネス部)の嘱託社員だった山中容疑者と知り合ったのは三田証券勤務時代の平成15年春ごろだった。
「約2億円の資金調達をお願いしたい」
山中容疑者が、斎藤容疑者の勤務する三田証券の門をたたいたのがきっかけだった。山中容疑者はその後も融資を依頼に訪れるなどして、斎藤容疑者との関係は深まっていった。
実はこのころ、今回の詐欺事件につながる重要な“小道具”が登場している。







