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PCI前社長を立件へ わいろ提供了承
ベトナムでの政府開発援助(ODA)事業を受注した大手建設コンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツインターナショナル(PCI)」(東京)が現地高官にわいろを提供していた問題で、PCIの前社長(62)が資金提供を了承していたことが26日、分かった。不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)容疑で「資金提供役」の元常務(65)らを強制捜査する方針をすでに固めている東京地検特捜部は、前社長についても立件するものとみられる。
日本は経済協力開発機構(OECD)から「海外でのリベートを野放しにする日本政府が、国際商取引の競争をゆがめている」と再三、指摘されており、「取り組みが不十分だ」と摘発強化を求められてきた。
法務・検察当局にとっては、摘発によってOECDからの批判を回避する意図もあるとみられる。
PCI関係者によると、元常務らはベトナム国内で2003(平成15)年、ホーチミン市政府の内部部局で道路建設などを担当する機関「PMU」の局長級幹部らに対して計約40万ドル(約4800万円)を、06(同18)年には22万ドル(約2500万円)を渡した疑いが持たれている。
さらに05(同17)年1月にも約20万ドル(約2200万円)が提供されていたことが、新たに分かった。
PCIは01(同13)年と03年にホーチミン市を横断する「サイゴン東西ハイウエー」建設事業のコンサルタント業務を計約31億円で受注しており、提供資金は業務受注の謝礼だったとみられている。
事業は円借款によるものだった。前半の事業を受注した01年にも資金提供があったとみられ、提供総額は1億円を超える。
資金提供のうち06年分については、前社長の了承を受けたうえで、道路担当の取締役(62)が指示し、元常務とベトナム在勤の男性社員(41)の2人がPMU幹部に直接、現金を供与。
一方、03年分は元常務と当時のベトナム現地事務所長(58)が直接、現金を提供していたという。