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【疑惑の濁流】サミットよそに飛び交う噂 官製談合はびこる北海道“特殊な土壌” (1/4ページ)
史上最大規模の談合事件が摘発された北海道で、再び「官製談合」がえぐり出された。今度は国土交通省の現職局長が逮捕される事態となり、洞爺湖サミットを控えた北海道だけでなく、「霞が関」も大揺れに揺れた。公共工事の受注が減り焦る業者、天下り先の確保に奔走する官僚。そして見え隠れする政治家の口利き−。一掃されたはずの“政官業トライアングル”は、今も「北の大地」に跋扈(ばっこ)しているのか。
次官級が談合を主導していた
「極めて由々しき未曾有の不祥事と認識している」
国交省北海道局長の品川守被告(58)=4日に起訴=ら3人が札幌地検に逮捕された6月16日、同省の事務方トップである峰久幸義事務次官は緊急の記者会見を開き、陳謝した。
国交省の北海道局は旧北海道開発庁に当たる部局で、その局長は旧事務次官級に相当する重職である。
品川被告のほかに逮捕されたのは、北海道開発局石狩川開発建設部(札幌市)の元部長、高橋繁樹被告(64)=同=と、元次長の任田正猛被告(67)=同=。この2人は開発局退職後、それぞれ札幌市と旭川市の建設会社に役員として再就職していた。
札幌地検が発表している逮捕容疑によると、品川被告は北海道開発局建設部長だった平成17年、石狩川開発建設部が発注した2件の石狩川改修工事で、あらかじめ落札業者を選定し談合した疑い。また高橋、任田の両被告は業者側の調整役として、17〜19年の計4件で談合した疑いが持たれている。
峰久事務次官は緊急会見で、品川被告についてこう語り、深くうなだれた。
「温厚な人だと思っていました。談合で逮捕されるとは全く想像していませんでした」
だが、その品川被告は高橋被告ら2人に、どこの業者に工事を受注させるかの配分を決めさせ、自らはそれを追認する形で談合を主導していたと、検察当局はみている。
品川被告は昨年6月まで、国交省で談合を防止する立場の「入札談合防止対策検討委員会」の委員を務めていたというから、あきれる。
検察が品川被告を逮捕するに至るまで、事件には“前段”があった。
札幌地検は5月、農業土木工事で談合を主導したとして、談合罪で北海道開発局の元農業水産部長ら3人を逮捕、起訴した。
この捜査の過程で、開発局が農業土木工事だけでなく河川工事でも談合を主導していた疑惑が浮かび、品川被告らの逮捕につながったのだ。








